こんにちは、潰瘍性大腸炎歴10年の鉄也です。
潰瘍性大腸炎関連の本はたくさん販売されているため、どれを読めばよいかわからないという方もおられます。
今回は、潰瘍性大腸炎患者におすすめの本をいくつかご紹介していきます。
クローン病・潰瘍性大腸炎の毎日おいしいごはん
「クローン病・潰瘍性大腸炎の毎日おいしいごはん」は、潰瘍性大腸炎患者でもおいしく食べられるレシピが130種類載っている本です。
東京山の手メディカルセンターの副院長、高添正和医師がこの本を監修しています。
潰瘍性大腸炎の再燃時には食事に気を使う必要があるので、レシピ本があると役立ちます。
寛解期はもちろん、症状が悪化しているときに食べられるレシピも掲載。
食材の選び方や弁当や総菜を買うときに気を付けること、外食時の注意点なども載っています。
クローン病・潰瘍性大腸炎のノンオイル作りおき
料理研究家の田中可奈子さんのレシピ本です。
田中可奈子さんの息子さんがクローン病を発症したことから、腸に優しい料理を考案されています。
クローン病は脂質を控える必要があるため、ノンオイルでできる料理だけをまとめたレシピになっています。
潰瘍性大腸炎の寛解期には食事制限が必要ないですが、再燃期には脂質を控えた方がよいといわれているため、レシピを参考にすることができます。
クローン病・潰瘍性大腸炎の安心ごはん
こちらの本も料理研究家の田中可奈子さんの著書です。
柏市立柏病院副院長で消化器内科部長の酒井英樹氏が監修、同病院栄養科副士長の石川由香氏が栄養指導として書籍化に関わっています。
豆乳をつかった豚骨ラーメン、豆腐ハンバーグなど、1日30g以下に脂質を抑えた献立が掲載されています。
脂質制限だけでなく、おいしさにもこだわったレシピ本です。
潰瘍性大腸炎・クローン病がよくわかる本
東京医科歯科大学の副学長で潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター長の渡辺守氏が監修した本です。
潰瘍性大腸炎患者を長年診察してきた経験から、潰瘍性大腸炎に関する情報が正確に書かれています。
潰瘍性大腸炎の正確な診断方法や腸のしくみ、薬物療法や手術の情報まで網羅した書籍です。
潰瘍性大腸炎を必要以上に怖がらず、正しく理解するうえでこの本は役立ちます。
食べることと出すこと
この本の著者は20歳のときに潰瘍性大腸炎を発症し、13年間闘病生活を続けている頭木弘樹氏。
自身の潰瘍性大腸炎闘病生活で得た経験を、赤裸々に告白しています。
潰瘍性大腸炎で入院して絶食治療になり、食べることがなくなったにも関わらず、出る方は続いていくという苦しみ。
哲学的な面も持ち合わせた本です。
人間は本来食べて出すだけなのに、それに苦しめられている自分のことが書き綴られています。
潰瘍性大腸炎は自分で治せる
西本クリニック院長の西本真司氏が書いた本です。
西本真司氏は潰瘍性大腸炎患者で、入退院を繰り返されていました。
ステロイドやペンタサを服用しても症状がおさまらなかったため、自律神経を整えることによって潰瘍性大腸炎を寛解させたそうです。
医師である自身の経験をもとに診察し、約100人の潰瘍性大腸炎患者を薬なしで生活できるようにした記録が収められています。
タイトルに騙されやすいですが、西本真司氏が提唱する治療法は潰瘍性大腸炎を完治させるものではありません。
寛解状態を維持するために、日常生活で行えることが書かれています。
腸よ鼻よ
沖縄県出身の漫画家、島袋全優氏によるギャグ漫画です。
島袋全優氏は潰瘍性大腸炎患者で、症状の悪化による入院や手術を経験されています。
腸よ鼻よは島袋全優氏の闘病記を扱った漫画本ですが、読んでいて深刻になることはありません。
遠慮なく笑うことができます。
潰瘍性大腸炎についてあまり知らない人が、病気について理解を深めるきっかけにもなる漫画です。