潰瘍性大腸炎歴10年越えの鉄也です。
わたしは潰瘍性大腸炎で1か月入院し、かなりの体力低下を経験しました。
それまでできていた、走る、飛ぶ、スキップするといった動作ができなかったんです。
階段を歩くことすらできないほど体力が低下していて、悲しくなったことを今でも思い出します。
潰瘍性大腸炎の退院直後は体力が落ちる
はじめて潰瘍性大腸炎で入院したとき、かなり体力が低下しました。
家の階段を5段ほど登るだけで、数分かかっていたぐらいです。
約1か月に及ぶ入院生活では、ストロイドによる治療を受けていました。
ステロイドを使っていると免疫力が落ちるので、病室からほとんど出ずに運動もしていません。
「おじいちゃんになるっていうのは、こういう事か」と身をもって体験しました。
入院前はスポーツをやっており、特に走ることに関しては自信がありました。
退院直後に入院前の感覚で走り出してみたところ、まったく足が動かなかったです。
ジャンプやスキップも試してみたのですが、当然できなくなっていました。
たった1か月で、ここまで動けなくなるとは想像もしていませんでした。
絶食生活によって体重は10キロほど落ち、吹けば飛んでしまうんではないかと思うほど痩せました。
入院中は点滴だけの期間が長く、体重だけでなく体力もかなり落ちています。
退院後に落ちた体力を戻すのは時間がかかる
入院前に比べて退院後の体力はかなり低下しているので、入院前と同じことができるようになるには、かなりの時間がかかるんです。
入院する前の感覚に戻ってくるまでに、わたしは約3か月ほどを要しました。
入院したときの症状にもよりますが、退院後もしばらく療養が必要な場合もあります。
実際にわたしも退院後はすぐに職場復帰できず、数週間自宅待機をしていましたね。
仕事を再開してからもなかなか本調子とはいかず、体力仕事だったこともあり疲労感が半端なかったことを今でも思い出します。
特にわたしが苦労したのは、筋力を戻すことです。
わたしは入院によって筋力がだいぶ減っており、筋力をとり戻すのにはだいぶ時間がかかりました。
10㎏近くある製品を持ち上げたり、移動させたりする作業は退院後すぐはできなかったです。
潰瘍性大腸炎のスポーツ選手の体力は本当にすごいと思います。
入院生活から復帰し、試合に出場している姿を見ると勇気がもらえますね。
体力を回復するためにおこなったこと
退院した直後は、まず歩くことからはじめました。
最初は家の中、次は近所や公園の散歩、郊外での森林浴を楽しんだりしました。
家の近所を歩くのも良いですが、木々に囲まれた森を歩くとよりリフレッシュできてよかったです。
ある程度体力が付き始めたら、自転車をこいでみたり、少し走ってみたりしました。
退院してしばらくは、脚力をつけるトレーニングが多かったですね。
そのあとに上半身のトレーニングをしてみましたが、なかなか筋力が付きませんでした。
特に腹筋や背筋など、お腹周りの筋肉を鍛えるのが難しかったです。
このあたりは様子を見ながらトレーニングをしていきましたので、筋力をつけるには相当時間がかかりました。
筋力が戻ってきた段階で再度入院することになり、またイチから筋トレのやり直しです。
結局ある程度筋力が戻るまで、1年以上かかっていましたね。
体力がないなりにできることを模索する
わたしは体力勝負の仕事をしていたため、入院で体力が落ちたことで意識が変わりました。
やはり潰瘍性大腸炎を抱えながら、体力を使う仕事をするのは限界があると感じたんです。
入院時の体力低下だけでなく、加齢とともに体力も減っていきます。
力仕事を定年まで続けていくことは、相当きついなと気が付きました。
入院生活を経験したことでそれまで経験のなかった、在宅ライター、webサイト制作、株式投資にもチャレンジしました。
それまで全く関わったことがなかったジャンルでしたが、やってみると意外におもしろいです。
入院中は時間だけはあるので、ベッドの上でもできる仕事をやってみました。
いきなり独立というわけではなく、副業という形ではじめるのもいいかもしれません。
ピンチはチャンスという言葉がありますが、きつくてつらい入院も生活を見直すターニングポイントととらえて前向きに乗り越えていくのがおすすめです。