潰瘍性大腸炎と野菜ジュース。患者のわたしが飲んでいるもの

潰瘍性大腸炎歴10年の鉄也です。

わたしは、よく野菜ジュースを飲んでいます

野菜ジュースは補助的な栄養補給や、潰瘍性大腸炎の再燃時に失いがちな水分補給に最適です。

潰瘍性大腸炎に必要な食物繊維を野菜ジュースで補う

潰瘍性大腸炎が再燃しているときには、絶食や食物繊維をあまり含まない食事をする必要があります。

逆に寛解期であれば、食物繊維を摂取することがすすめられています

なぜなら、食物繊維は大腸で短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸など)を作る助けになるからです。

短鎖脂肪酸には、腸の粘膜を修復する効果が認められています。

短鎖脂肪酸は、これらの菌が食物繊維などの「エサ」を食べた後に分解してつくる物質で、腸や体のエネルギーになって、大腸の中の粘膜を修復します。消化吸収や排便を促すほか、脂肪が蓄積しにくくなって肥満を予防したり、炎症を抑えたり、免疫を調整したりする作用なども注目されています。

朝日新聞Reライフ.net

潰瘍性大腸炎患者の大腸には、一般の方に比べて短鎖脂肪酸が少ないという研究結果もあるとのことです。

※潰瘍性大腸炎患者に処方されることが多いミヤBMには、酪酸菌が主成分です。

食物繊維の摂取は大事ですが、食事からなかなかとれないことがあります。

そんなときには野菜ジュースを飲んで、食物繊維をとることがおすすめです。

潰瘍性大腸炎患者は野菜ジュースで水溶性食物繊維をとる

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性の食物繊維があります。

一般的な野菜ジュースの場合、不溶性の食物繊維はほとんど取り除かれます。

そのため、野菜ジュースに残る食物繊維のほとんどが水溶性食物繊維です。

不溶性の食物繊維は下痢の原因にもなりますが、水溶性食物繊維は腸に優しいため、潰瘍性大腸炎でも安心して摂取できます

野菜ジュースの一種である青汁は、潰瘍性大腸炎にも有効といわれております。

食物繊維を手軽に取りたい場合、青汁もおすすめです。

潰瘍性大腸炎の私がおすすめする野菜ジュース

わたしがよく飲んでいるのは、伊藤園が販売している「1日分の野菜」です。

「1日分の野菜」は、1本あたり(200ml)に350gの野菜を使用しています

厚生労働省が推奨する1日あたりの野菜摂取量が350gのため、「1日分の野菜」という商品名がつけられました。

「1日分の野菜」が発売された当初、生の野菜をジュースにする過程で野菜の栄養素の多くが失われていました。

2021年現在の「1日分の野菜」は改良されて、1日分(350g)相当の野菜を食べた場合と同様の栄養素が含まれています。

潰瘍性大腸炎が再燃し、ご飯が食べれないときの栄養補給におすすめです。